2009年11月6日金曜日

11/6(Fri):証明完成!

今日は朝なんとなく早く目が覚めてしまって早めに研究所に行った。朝の気持ちいい空気をすって誰もいない研究室で証明に取り組んでいると、物理の神様が降りてきた。新しいアイディアが浮かんで、複雑に見えた式を独立で簡単な量の積の形に変形することができた。ここまでくればあと一歩。あと1回積分をやれば証明が完成するはずだ。DAMTPにいたので急いでボスのいるCavendishに行き、ボスと一緒に最後の積分を実行した。粒子の速度のパラメータが最後の積分でキャンセルして、この量は"粒子の速度に依存しない"という不思議な性質を解析的に証明する事ができた!証明ができた瞬間、二人とも興奮して顔を見合わせてしまった。ボスが "Well Done!" と言ってくれたのが嬉しかった。証明が終わってからもボスとこの問題について議論して、粒子の質量が重い場合にも、同じ手法で解析的な結論(どんな結論になるかはわからないが)が得られそうだということがわかった。次はそれをやってみようと思う。
午後は Language Centre に行った。英語の教材の使い方を教わって英会話の授業のコースを案内してもらった。とりあえず次の火曜に授業に出てみることにした。
夜は同じホテルのHさんが招待してくれたDowning CollegeのFormal Dinnerに出席した。Formal Dinnerは学生はスーツにガウン、ゲストもスーツにネクタイをしなければならない。日本からスーツを持ってきて良かった。前にDowningの昼食で会ったYさんと、Yさんの奥さんも招待されていて、門の前で合流した。学長がラテン語でお祈りをすると部屋の照明が消えて、キャンドルの火だけになった。暗すぎて料理の色が見えなくて大変だったが、なかなか雰囲気がある。みんなでワインを飲みながら、美味しいコースの料理を食べた。Yさん夫婦は2人とも日本ではお医者さんで、大学病院に席を残したままケンブリッジに研究に来ているそうだ。すごいインテリジェント夫婦だなと思った。病気になってもYさんがいるので心強いなと思った。

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