2009年12月21日月曜日

12/21(Mon): 雪のケンブリッジ




今日はDAMTPにアンドレアスが来てプログラムコードのことでいろいろ教えてもらった。ダーラムの研究会から戻ってみるとケンブリッジも雪に覆われていたので写真を撮った。

2009年12月20日日曜日

12/17-19: Durham pheno meeting






Durham大学の研究会に参加した。初日は雪のために予約した電車がキャンセルになり、Ely, Peterborough, Darlingtonと3カ所で電車を乗り換えるはめになった。そのたびにホームで凍えながら電車を待つのが辛かった。ダーラム駅からタクシーでCollingwood collegeに行くあいだは雹が降り、天候は最悪だった。
研究会は招待された講師がPhDの学生けに講義するスタイルだった。悪くはなかったが、最新の研究についてテンポよく情報が得られる日本の研究会に比べると少し退屈だった。それでも3食タダで美味しいご飯が食べられ、ケンブリッジの人以外にもいろんな人と話ができたので楽しかった。

2009年12月15日火曜日

12/15(Tue): Phone meeting

今日はシミュレーションコードのグループの会議に初めて参加した。グループにはイギリスのほかにドイツやフランス/スイスの研究所も参加しているので、会議は電話の上で行われる。アンドレアスが僕を紹介してくれて、これから何をしたいのかを説明した。電話だと余計英語がわからないので大変だが、なんとか慣れるように頑張りたい。

2009年12月14日月曜日

12/14(Mon): Cavendish Christmas

今日はCavendish研究所のクリスマスディナーがあった。前にも来たPeterhouse(カレッジ)で伝統的なクリスマスディナーを食べた。僕のテーブルにはイギリス人の他に、キプロスや、ポルトガルから来た人がいて、なぜかドラゴンボールの話になった。ドラゴンボールはヨーロッパでは人気で子供の頃にみんなテレビで観るそうだが、イギリスでは(放送されず?)みんな知らないそうだ。僕と同世代のキプロスやポルトガル人がみんなドラゴンボールを知ってるなんて驚いた。

2009年12月12日土曜日

12/12(Sat): Mulled Wine

今日は友達の招待でRobinson Collegeのクリスマスパーティーに参加した。イギリスではクリスマスに飲む習慣があるモルドワインを初めて試した。見た目は普通の赤ワインだが、甘くて温かかったので驚いた。モルドワインは赤ワインに砂糖やオレンジジュースを入れて温めて作るそうだ。結構美味しくて気に入った。クリスマスじゃなくても冬の寒い時期には普通に飲みたいなと思った。

2009年12月11日金曜日

12/11(Fri): DAMTP Xmas Party




今日はDAMTPでクリスマスパーティーがあった。研究所のカフェテリアにでっかいクリスマスツリーを飾り、ケータリングのインド料理をとって皆で食べた。すごく美味しいカレーだった。始めにプロのジャズバンドの演奏があり、次にクイズ大会があった。グループに分かれてクイズに挑戦したが、やっぱりイギリス文化がわからないとクイズは難しすぎる。芸能人やミュージシャンはなかなかついていけない。そのあとで秘書のアマンダさんや共同研究者のベンさんがバンド演奏をした。すごくいい演奏で、観客も我慢できずにみんな前に出てきて踊り始めた。日本ではダンスする習慣がないがこっちの人達はみんな積極的だ。すごく盛り上がって楽しかった。とてもいいクリスマスパーティーだった。

2009年12月10日木曜日

12/10(Thu): HERWIG++

Ben=GripaiosさんのモデルとLHC実験との関連を研究したいとボスに話したら、LHCのシミュレーションコードを書いているグループに、僕を紹介するメールを書いてくれた。プログラムは僕の馴染みのないC言語で書かれているし、なにもかも初めてで、どこまで貢献できるかわからないが、早くみんなに追いつけるようにとにかくコードを勉強するところから頑張ってみようと思う。

2009年12月9日水曜日

12/9(Wed): High Energy Collision

今日のミーティングでは昨夜観測されたLHCの高エネルギー衝突イベントについて議論した。ATLASのevent displayを眺めながら、観測された2-ジェットイベントについて話し合った。みんな興奮していて楽しかった。

2009年12月8日火曜日

12/8(Tue): 事業仕分け

最近僕の分野では、鳩山政権の事業仕分けによって、いくつかのプロジェクトや研究所で予算が削られる見込みだ。仕分けの結果はかなり乱暴なもので、現在の日本の基礎科学推進に大きく貢献している研究所の研究費までもが削減の対象になっている。いくつかのグループが政府へ送る意見を集めていたので、僕も一筆送ってみた。税金の無駄使いをなくすことには賛成だが、どこに無駄があるか、どこを効率化できるかを細かく議論して、日本の技術が足踏みしないように慎重に無駄遣いをなくしていくべきだと思う。食費まで切り詰めて体が病気になったら元も子もない。

2009年12月7日月曜日

12/7(Mon): New Grouping Method

新しく考えたグルーピングアルゴリズムのアイディアと現在の結果を日本とドイツにいる日本人研究者に報告した。みんな興味をもってくれてかなりいい反応だった。この方法の弱点やより正確な結果を得るための方法について話し合った。

2009年12月6日日曜日

12/6(Sun): 研究

今日は特にやる事もなかったのでグルーピングアルゴリズムの研究をやった。クリスのアドバイスをもとに思いついたアイディアを試したら、4-->2+2 のグルーピングで75%、4+(1fake) --> 2+2 でも60% というかなり高精度なアルゴリズムを見つけることができた。さっそく結果をまとめて日本の研究者に報告しようと思う。

2009年12月5日土曜日

12/5(Sat): University Library

今日は初めてケンブリッジ大学図書館に行ってみた。図書館はいままで日本で行った図書館とかなり違った雰囲気だった。玄関を入るとまずロッカールームに行き荷物を預け、透明なビニール袋に必要なものを入れて中に入る。図書館は石造りですごく古い建物だが、とにかく大きく、インターネットの部屋やカフェテリアなどがあって結構快適だった。なんかすごく古そうな本や資料がガラスケースで展示してあって、博物館のような感じだった。

2009年12月4日金曜日

12/4(Fri): New Project

今日は昨日ゲストに来ていたBen GripaiosさんがまだCavendishにいたので少し議論する事ができた。昨日のセミナーで話してもらった最近Benさんが構築したモデルについて、LHC実験での検証の可能性と新粒子の質量の測定について議論した。実際の計算には時間がかかるので、少しずつ計算してメールで結果を交換しましょうということになったので、早く結果を報告できるように頑張りたい。

2009年12月3日木曜日

12/3(Thu): Peters house formal

今日はCERNからBen Gripaiosさんがセミナー講師としてCavendishにやってきた。Chrisを通して何度かメールのやりとりをしたことがあったので、直接会って話す事ができてよかった。彼のセミナーの後で、Chrisが所属するピーターズハウスというカレッジのフォーマルディナーに呼んでもらった。僕とChrisとBenの他に、スティーブとDAMTPのベンさんも来て、さらにピーターズハウスの学長さん、牧師さん、中国人の経済の研究者も一緒だった。ピーターズハウスはケンブリッジで1番古いカレッジで、800年近い歴史があるそうだ。
いままで呼ばれたフォーマルディナーと違って今回はハイテーブルという一段高くなっているテーブルで食事をした。ケンブリッジは昔からの格式を重んじていて、ハイテーブルやカレッジ内の芝生はファカルティーメンバーとそのゲストだけが上がることができる。初めての経験で少し緊張した。食事の後は隣の控え室で、ワインを飲みながら暖炉を囲んで11時近くまで雑談をした。灯りが暖炉の火とロウソクだけなので途中からすごく眠くなってしまったが、いい経験ができてよかった。

2009年12月2日水曜日

12/2(Wed): 発表

今日は先週の続きでより一般のケースにおけるグルーピングアルゴリズムについて発表した。発表のあとでクリスからコメントをもらって、僕とは違うアプローチの可能性について指摘された。結構袋小路だったので、彼のコメントで少し先が開けた気がする。

2009年12月1日火曜日

12/1(Tue): Caltures

今日は英会話教室に行った。先週欠席してしまったので僕は加われなかったが、今日は自分の国の文化をPower Pointにまとめて発表するという授業だった。いろんな日本、ブラジル、中国、イタリア、いろんな文化を教えてもらって面白かった。
夜は家のみんなとパブクイズに行った。通常火曜に開かれるパブクイズなのだが、今週はクリスマスパーティーが火曜に入って月曜に変更になってしまっていた。普通のパブディナーとなってしまったが楽しかった。

2009年11月30日月曜日

11/30(Mon):TV series

今日はどうも眠くて力が入らなかった。先週Matchev達がまた新しい論文を出していたので、とりあえず読んでみた。日本からくるときに僕らがやろうとしていたことと同じ事をやっていたのでしまったと思ったが、グラフをみるとすごく理想的な状況を考えても微妙な結果しか得られていないようだった。でもいろいろ学ぶところのある論文だった。
家に帰ってからホームシアターでTVシリーズの「The Big Bang Theory」というコメディードラマを観た。結構面白かったし、少しだけ英語の勉強になった。

2009年11月29日日曜日

11/29(Sun):Tesco

今日は家の近くにある大型スーパーのAsdaとTescoに行ってみた。まだ4時半だったが信じられないことにAsdaは閉まっていた。まだその辺にいた店員に聞いてみると、日曜は4時までとのこと。日本では考えられない収益効率の低さだ。Tescoは初めてだったが、奇麗だし何でも揃っていて便利だった。歯磨き粉や洗顔剤とかを買った。Tescoも5時に閉まってしまった。

2009年11月28日土曜日

11/28(Sat):Xbox

今日はハウスメートのギャレスの友達(名前は忘れしまった)が遊びに来て、一緒にXboxのカラオケゲームをやった。英語の歌詞はよくわからないので、僕はギターをやったりドラムをやったりした。一応ゲームなので、流れてくる楽譜に合わせてギターのボタンを押したりドラムを叩かないと失格になってしまう。結構難しかった。みんなでワイワイやれたので楽しかった。

2009年11月27日金曜日

11/27(Fri):Ellisさん

今日は特別セミナーがあって、我らがカリスマCERNのJohn Ellisさんがセミナーをしてくれた。LHCが最初の衝突イベントを報告した同じ週に、Ellisの話が聞けるなんてとても幸せだった。セミナーでは月曜に観測されたイベントのover viewをやったあと、彼の最近の研究である超対称性の2つのシナリオでいろんな観測量が最尤値がどの値にくるかという話をしてくれた。彼の話を聞くのは3回目だが、いつもすごくわかり易くて人を引きつける話し方をする。とても面白かった。
彼のその日の居室が僕の部屋になったので、パソコンのお世話をしたりした。セミナーのあとはエリスとボスとスティーブの4人でお茶飲んだ。ボスとエリスが大学院生だったころの物理学の雰囲気や、CERN抗議にくる人権団体の話とかが聞けてとても刺激的だった。僕もいつかCERNで研究ができるように頑張りたい。

2009年11月26日木曜日

11/26(Thu):Model

今日はセミナーがあった。久しぶりにモデル構築の話を聞いた。こっちに来てからLHC関係の話ばかりだったので新鮮だった。かなり複雑なモデルだったが、すごく分かり易く説明するなと思った。モデルの内容を直接説明するのではなく、最初にこれまでに提案されたモデルの性質や困難が説明され、それらを解決するアイディアが示されていくうちに、自然と具体的なモデルが見えてくるという流れになっていた。複雑なモデルを1時間の発表で説明するやり方として、とても参考になった。

2009年11月25日水曜日

11/25(Wed):Presentation

今日は昨日の数値計算の結果を発表した。シンプルなケースでは正しいグループで計算した量が、間違ったグループで計算したものよりも常に大きくなる性質があることがわかった。解析的な理由を探したり、より一般のケースで調べたり、やれることが多そうだ。

2009年11月24日火曜日

11/24(Tue):Grouping

今日は明日の発表に出せる研究を何もやってなかったので英会話をサボってしまった。昨日、日本の共同研究者から、一般に使われるグルーピングアルゴリズムの有効性をシンプルなケースに限って解析的に示せないか?とう提案のメールを貰ったので、それをやってみることにした。解析的にいろいろいじくってみたが、どうも問題が簡単じゃなさそうなので、数値計算を試すことにした。明日はこれをグラフにまとめて発表する予定だ。

2009年11月23日月曜日

11/23(Mon):LHC starts!

今日こっちの12時頃にLHCで最初の陽子陽子衝突が観測された。重心エネルギーは900GeV で、(デザインの14TeVに比べるとまだまだだが)原理的にはヒッグスや超対称粒子が生成されてもおかしくないエネルギー!興奮です!
CavendishにはATLASとLHCbのグループがいるので、High Energy Physics group全体に、それぞれの実験のevent display画像付きのメールがまわってきた。最初の衝突を記念して、3時頃にみんなで小さなchampagne partyをした。いよいよLHC本格始動!研究が面白くなってきそうだ。

2009年11月22日日曜日

11/22(Sun):Tennis

今日はMさんに誘ってもらって朝10時くらいからテニスをやった。中国人のチャオヤンさんも一緒で友達になった。前々から本場イギリスでいつかテニスしたいなーと思っていたのでとてもいい機会だった。なんとなく芝のコートを想像していたのだが、ハードコートでちょっと残念。かなり久しぶりで打ち方とか忘れてるんじゃないかと思ったが、意外とちゃんと打てた気がする。途中で雨が降って来てテニスは中止になってしまった。なんともイギリスらしい終わり方。今度はラケットも買ってまたテニスしたいなと思う。

2009年11月21日土曜日

11/21(Sat):Robinson


今日はM本さんに招待してもらってロビンソンカレッジのフォーマルディナーに参加した。Andreasもロビンソンなので彼にも会うことができた。今回のフォーマルディナー+パーティーはMasterの学生が主催していて全然フォーマルな雰囲気じゃなかった。教授やスタッフは参加せず、「ジャーマンテクノ」というテーマのもとにみんなそれぞれ考えて衣装を着て来るという趣旨だった。僕の周りの人達はみんな普通の格好だったが、何人かクレイジーな衣装の人達がいて表彰を受けていた。すごい盛り上がりで高校の学園祭を思い出した。なかなか面白い経験ができてよかった。

2009年11月20日金曜日

11/20(Fri):ヘミン帰国

今日はCavendishに行って普通に研究をやった。最近CMSにばかり行っていたので、Andreasに「週に何割Cavendishにいるのか?」と聞かれてしまった。CMSのほうが机も大きくていろいろ快適なのだが、Cavendishの研究仲間はみんなフレンドリーでいい人達なので、こっちにももっと顔を出していきたい。今日はFacebookにヘミン(クロエ妹)からmessageがあって、彼女は韓国に帰ってしまったそうだ。いろいろお世話になったのにあまりちゃんとお礼ができなくて残念だ。今度遊びに来たときは何かお礼をしないとなと思った。

2009年11月19日木曜日

11/19(木):日本人飲み会

今日は日本人会で知り合ったM本さん、S上さん、S藤さんに加えて、M本さんの友達のM寺さん、F井さん、Davidを交えてパブで飲み会をやった。Davidはイギリス人だが日本語がかなり上手で、日本語と英語ミックスで会話した。新しい日本人の友達ができてよかった。いろんな分野の研究の話や、イギリスで感じた差別の話とかが聞けてなかなか新鮮だった。

2009年11月18日水曜日

11/18(Wed):朝漬け

今週はいろいろと忙しくて全然研究ができていなかった。朝6時に起きて研究室に行き、速攻で計算し、グラフを作り、パワーポイントにまとめて、10時半からのミーティングで発表した。人間追いつめられて死ぬ気でやればなんとかなるもんなんだと思った。たった4時間の作業だったので出来はあまりよくなかった。来週はもっとちゃんと準備しようと思う。

11/17(Tue):Pub Quiz

今日は家のみんなとパブ・クイズに挑戦した。パブ・クイズはイギリス文化の一つで、パブでテーブルごとにチームになって、店員が出題する共通のクイズに答えるものだ。今日行ったパブでは参加料1ポンドで優勝チームには賞金200ポンドが与えられる。お金がかかっているだけに皆かなり真剣だ。クイズの問題がイギリス文化のかなりコアなところから出題されるので、僕には難しくて一つも分からなかった。チーム名を考えてくれと言われたので「特攻隊(To-ko-tai)」と付けてみた。「特攻隊ってなんだ」と聞かれたので説明すると、「"Kami-kaze"のことか?」と言われた。だいたいそんなもんだと言うと、みんな「To-ko-tai! To-ko-tai!」と叫んで喜んでいた。Kami-kazeとか知ってるんだなぁと思って驚いた。クイズは結局1位になれなかった。イギリス文化をもっと学んで再挑戦したいと思う。

2009年11月16日月曜日

11/16(Mon):Good on you

スティーブがクリスマスから1月の第一週にかけて日本に旅行に行くことになった。北海道でお兄さん家族と合流する計画で、旅行のプランを一緒に考えた。そのあと明日の英会話レッスンの宿題をやった。Good on youとGood for youの違いが分からなかったので皆に聞いてみたが、かなり微妙な違いらしく、みんな説明に困っていた。ギャレスの考えた例によると、誰かが皆のためにビールを買って来たらGood on you、皆が誰かのためにビールを買ったらGood for youになるのだそうだ。Good on you=よくやった!:Good for you=よかったね!ってことか?うーん、使いこなせるようになるのはだいぶ先のことになりそうだ。

2009年11月15日日曜日

11/15(Sun):YORK






今日はヨークにバスツアーに行った。朝8時にケンブリッジを出発し、3時間くらいでヨークの街に着いた。運転手のマットが街に着くとガイドになって、建物や街の歴史を教えてくれた。一通り街を巡った後で、自由行動になったので、バイキング博物館、ヨーク大聖堂、レール博物館に行った。コンスタンティンの像があるヨークミンスターの屋上から見る街の景色がすごく奇麗だった。

2009年11月14日土曜日

11/14(Sat):引っ越し完了







今日は全ての荷物を新しい家に移して引っ越しを完了させた。強風と小雨の中、ふとんやシーツを街まで買いに行ったので大変だった。
夜は僕が引っ越すということで、Hさんがホテルでお好み焼きとカルボナーラの作り方を教えてくれた。Hさんはかなりの料理上級者で、いつも凝った料理を作って食べているのだが、僕がいつもあまりに素末なものを食べているのを見て心配してくれたようだ。カルボナーラの卵がスクランブルエッグみたいに固まらない秘訣とかを教えてもらった。ハウスのシェアメート達に寿司を作ってくれと言われているので、これからは料理も修行して日本の料理をスチュアート達に紹介したいと思う。

2009年11月13日金曜日

11/13(Fri):Farewell

今日は日本人会で知り合いになったM本さん、S上さん、S藤さんとCavendishで昼ご飯を食べた。S上さんとS藤さんは分野は違うけど同じCavendishのポスドクなので、これからも仲良くできたらいいと思う。皆でFish&Chipsを食べたあと、それぞれの研究現場を見せてもらった。バイオ関係の実験室や有機半導体の性能実験器具を見せてもらえてとても新鮮だった。
僕がもうすぐ引っ越すということで、夜はホテルの人達にインド料理屋に連れて行ってもらった。いつも仲良くさせてもらっている中国系カナダ人と日本人の夫婦(トミーとY恵さん)と、Hさんが一緒だった。レストランに行く途中にY恵さんに子供ができたことを知らされてびっくりした。旦那さんはすごく優しそうでしっかりした人なので、とてもいい家庭になりそうだなと思った。彼らはNGOの活動を通じて出会ったそうだ。Y恵さんはもともと日本で水質調査の仕事をしていて、ダイオキシンの調査など最先端の技術に関わって、身を削るように忙しく働いていたそうだ。日本は水質の調査や管理に不必要と思えるほど莫大な資金を使っているらしい。Y恵さんが水質調査のボランティアに参加したとき、飲み水にヒ素などの毒物が混ざって苦しんでいる人達に会って、もっとシンプルなレベルで苦しんでいる人達がいることを知ったのだという。それで会社を辞めてNGOで働き始めたそうだ。自分の人生を生きてるなぁと思って尊敬してしまった。引っ越してからもたまに食事したりできたらいいなと思う。

2009年11月12日木曜日

11/12(Thu):Table Soccer

今日はもう一人のセミナー係のスティーブがロンドンに友達の結婚式に行ってしまっていたので、初めて僕一人でセミナーの準備をすることになった。今日のセミナー係は Durham大学から来たドイツ人で、僕と年齢が近くてフレンドリーな人だった。DurhamはCambridgeからそんなに遠くないので、日帰りセミナーだったので、学生のマットが誘ってくれて、セミナー後のちょっとした時間に皆でテーブルサッカーをやった。僕らの他にイラン人の双子の学生も一緒にプレーした。結構難しかったが皆真剣だったのが面白かった。

2009年11月11日水曜日

11/11(Wed):Victoria Rd.

今日の報告会では先週見つけた証明について発表した。ノートの証明は式変形などがあって少し複雑だったので、論理の道筋をちょっと変えて分かり易い形にPowerPointにまとめて発表した。報告会の後で新しい証明の手順についてクリスから質問をもらって議論した。彼との議論で今まで気付かなかった性質が見えて来て、この量についての新しい理解を得る事が出来た。
夜は荷物の一部をホテルから新しく住む家に運び込んだ。ホテルと新しい家との最短の道をトランクケースを引きずりながら歩いたのだが、行きでは対向してくる自転車に突然唾をかけられ、帰りにはホームレスに金をくれと話かけられた。いつも自転車で移動しているので気付かなかったが、夜のビクトリアロードはかなり危険な場所だということがわかった。

2009年11月10日火曜日

11/10(Tue):H口教授

今日は初めてLanguage Centreの英会話レッスンを受けに行った。日本の英会話授業と違ってあまり英語を喋る機会が与えられず、英語の言い回しや単語を先生が説明してくれるスタイルだったが、結構ためになる授業だった。Language Centre日常英会話のレッスンは一つしかなく、レベル分けされていないので、僕にはちょっと難しかった。宿題が結構出るのがやっかいだ。
夜はホテルでお世話になったH口先生のお別れ会をやった。H口先生は日本の大学の教授で、サバティカルでケンブリッジに来ていたのだが、急に大学からの呼び出しで帰ることになったそうだ。ご飯のあとにHさんと僕でお酒の入った先生の冗談まじりの講義を聞くのがすごく楽しかったのが、もう聞けなくなってしまうので残念だ。お別れ会には先生とHさんと共通の友人のSさんとYさんも来て、皆でいろんな話ができて楽しかった。

2009年11月9日月曜日

11/9(Mon):Note

今日は先週の証明のノートを作った。解析から得られた理論的な分布と、数値シミュレーションの分布を比べてみると、規格化の因子も含めてピッタリ一致したのが気持ちよかった。今度は計算間違いはないようだ。ノートをボスや日本の共同研究者に送った。

2009年11月8日日曜日

11/8(Sun):Cream Tea

今日はホテルでお世話になった人たちに、引っ越しのときに渡すお礼のプレゼントを買いに行った。街を歩いていろいろ探してみたが、なかなかいいものが見つからなかった。こっちでは日本みたいにプレゼント用の包装してくれないので、なかなか贈り物としてふさわしい感じのものが見つからない。
少し疲れたところでいい感じの喫茶店があったので、イギリス名物クリームティー(紅茶とスコーンのセット)で一休みすることにした。このお店のクリームティーは小さいサンドイッチもセットに付いていて、それがめちゃくちゃ美味しかった。紅茶もさすがイギリスって感じで美味しかったし、クリームとジャムを付けて食べるスコーンも初めて食べたが美味しかった。
お礼のプレゼントは結局チョコレートにすることにした。

2009年11月7日土曜日

11/7(Sat):FPUK

ここのところ3日連続でお酒を飲んでいるせいか、今日は体調があまり良くない。今朝はトリニティーカレッジで基礎物理のワークショップがあったので顔を出した。自分の関係ありそうなトークが1つだけあったので行ってみた。話はレビュートークだったが、とても準備されていて分かり易かったし、質問もいっぱい出てフランクないい感じだった。トークの後はサンドイッチと紅茶が出た。狭い部屋にぎゅうぎゅう詰めにされて身動きが出来なかったが、たまたま隣に講演者が居たので、少し話ができた。わからなかったところを質問できたので良かった。

2009年11月6日金曜日

11/6(Fri):証明完成!

今日は朝なんとなく早く目が覚めてしまって早めに研究所に行った。朝の気持ちいい空気をすって誰もいない研究室で証明に取り組んでいると、物理の神様が降りてきた。新しいアイディアが浮かんで、複雑に見えた式を独立で簡単な量の積の形に変形することができた。ここまでくればあと一歩。あと1回積分をやれば証明が完成するはずだ。DAMTPにいたので急いでボスのいるCavendishに行き、ボスと一緒に最後の積分を実行した。粒子の速度のパラメータが最後の積分でキャンセルして、この量は"粒子の速度に依存しない"という不思議な性質を解析的に証明する事ができた!証明ができた瞬間、二人とも興奮して顔を見合わせてしまった。ボスが "Well Done!" と言ってくれたのが嬉しかった。証明が終わってからもボスとこの問題について議論して、粒子の質量が重い場合にも、同じ手法で解析的な結論(どんな結論になるかはわからないが)が得られそうだということがわかった。次はそれをやってみようと思う。
午後は Language Centre に行った。英語の教材の使い方を教わって英会話の授業のコースを案内してもらった。とりあえず次の火曜に授業に出てみることにした。
夜は同じホテルのHさんが招待してくれたDowning CollegeのFormal Dinnerに出席した。Formal Dinnerは学生はスーツにガウン、ゲストもスーツにネクタイをしなければならない。日本からスーツを持ってきて良かった。前にDowningの昼食で会ったYさんと、Yさんの奥さんも招待されていて、門の前で合流した。学長がラテン語でお祈りをすると部屋の照明が消えて、キャンドルの火だけになった。暗すぎて料理の色が見えなくて大変だったが、なかなか雰囲気がある。みんなでワインを飲みながら、美味しいコースの料理を食べた。Yさん夫婦は2人とも日本ではお医者さんで、大学病院に席を残したままケンブリッジに研究に来ているそうだ。すごいインテリジェント夫婦だなと思った。病気になってもYさんがいるので心強いなと思った。

2009年11月5日木曜日

11/5(Thu):Bonfire Night



今日11月5日はイギリスではガイフォークの日で、花火やかがり火を楽しむ風習がある。僕もシェアハウスの人達と一緒に花火を見に行った。驚いたことに普段何もない芝生の公園に遊園地ができていた、それもメリーゴーランドとか簡単な遊具だけでなく、巨大な絶叫マシーンとかが動いている。この1日のためだけに毎年遊園地を作るそうだ。イギリスではたまに日本の常識では考えられないことがおこる。
花火は日本の花火大会ほど盛大ではなかったが、すごく近くで打ち上げるのでなかなか見応えがあった。イギリスでは夏は深夜まで日が沈まないので、冬しか花火ができないそうだ。ちょっと寒くて日本ののどかな花火大会が恋しかった。Bonfireは単にでっかい火を焚いてみんなで眺めるというもの。伝統的には子供たちがガイフォークの人形を持って街をまわり、それに火をつけて放り込むらしい。ちょっと残酷な風習だ。ガイフォークはロンドンで起きた火薬爆破未遂事件の実行犯の一人だが、それがお祭りになるなんて、なんだか変わってるなと思った。イギリスを理解するのはなかなか大変だ。
お祭りの後はハウスのみんなでトルコ料理のレストランに行った。僕はトルコ料理が初めてだったので、スターターのメニューから小皿の料理をいろいろ注文してくれた。初めて食べる料理もいくつかあって新鮮だった。英語が少しくらいできなくても美味しい料理とビールがあればみんなで楽しく会話ができる。ビールの力は偉大だなと思った。

2009年11月4日水曜日

11/4(Wed):歓迎会

この1週間は研究にあまり進展がなかったので何を発表すればいいか困ったが、昨日の深夜に物理的にはありえないほどスピン相関が強い状況を数値シミュレーションして、その場合には論文で議論されている性質が成り立たないことを示すことができたので、それを発表した。
夕方は新しく引っ越す予定のシェアハウスの住人達が歓迎飲み会をしてくれたのでパブに行った。もうすぐシェアメートになるメンバーは、ハウスのオーナーのスチュアート、その弟のギャレス、オーストラリアから仕事でイギリスに来ているスティーブの3人だ。みんな仕事をしているし常識があるので、学生のように毎晩友達を呼んで騒いだりする心配がないから良かった。スチュアート、ギャレス兄弟はイギリスの北方出身なので、アクセントが独特で何を言ってるのか分からなくて大変だった。たまに困って聞いているとスティーブが説明してくれた。みんないい人達なので早く英語に慣れて仲良くやっていけるように頑張りたい。イギリスのパブで暖炉の火を眺めながらとてもいい時間を過ごすことが出来た。

2009年11月3日火曜日

11/3(Tue):くぼみ

昨日は散々な目にあったので、今日はボスとやっているもう一つのプロジェクトの計算を進めた。このプロジェクトほとんどコンピュータとの戦いで、自分のプログラムのバグをとるのに一日かかってしまった。この問題の最も難しいところは、凸凹した地形の中で一番低い場所をコンピュータに探させることだ。ウェブに公開されている数学ライブラリのプログラムを使うと、探索を始める点によっては、地形のくぼみに落ち込んで、本当に一番低い場所に辿り着かないことがわかった。。このプロジェクトもまだまだ先が長そうだ。ポスドクは一年に5本くらい論文を書かないといけないらしいが、こんな調子で大丈夫なのか心配になってきた。。

2009年11月2日月曜日

11/2(Mon):解析的証明

今日はボスとChris考えている最近発表された証明なしの定理について、解析的な証明ができないか本腰を入れて考えてみた。数値的には彼らの定理は正しいはずなので必ず解析的な証明が存在するはずだ。Chrisのアイディアで問題の見通しが良くなったので、それを足がかりに一日中あれこれやってみた。しかし結果は全て駄目。。やればやるほど、そんな定理が成り立つはずがないと思えて来る。。数値シミュレーションの結果を疑いたくなった。今日は一日無駄に終わってしまった。

2009年11月1日日曜日

11/1(Sun):寝具

新しく引っ越すシェアハウスはfurnishedとはいえ、さすがにシーツや枕や掛けぶとんは付いていない。今日は寝具一式を売っていそうなお店をまわってみた。真っ白のシーツは汚れが目立ちそうなので少し色の入ったやつが欲しかったが、真っ白か真っ黒のシーツしか売ってなかったのが残念。まだベッドのサイズがはっきり分からないので、今度シェアメートに会ったときに、ベッドのサイズやお勧めのお店を教えてもらおうと思う。

2009年10月31日土曜日

10/31(Sat):Halloween

今日は十色会というケンブリッジ日本人会のWelcome Partyに行ってきた。4、50人の日本人が来ていて、ポスドクや大学院生が多かった。普段街で全然日本人を見かけないので、こんなに日本人がいたんだと驚いてしまった。前から知り合っているポスドクのYさん、大学院生のZ君(中国人だけど)とK君も参加していた。すごく沢山の人と喋ったけど、お互いにいろいろ質問しただけで、これからも一緒に遊びに行ったりできる友達が出来なかったのが残念だ。まぁ最初の会なので、だんだん友達が見つかればいいなと思う。
夜の街はハロウィンで大騒ぎになっていた。みんな海賊だの猫だの衣装を着て街で暴れ回っていた。ああいう輪に入るのはイギリス初心者のアジア人には不可能なので、横目に見ながらそそくさとホテルに帰った。でもみんな楽しそうで見ているだけでも面白かった。

2009年10月30日金曜日

10/30(Fri):流体力学

昨日の夜にクリスからメールが来ていた。僕らが取り組んでいる多重積分で書かれた確率分布の問題について、彼は流体力学との類似性を使ってアプローチできると言ってきていた。今日彼のメールをよく読んでみると、まだいくつかの問題は残っているが、確かにこの方法でかなり問題の見通しがよくなっている。僕はこれまで、式をいじくってなんとか証明の糸口を掴もうとしていたので、全く別の次元からのアイディアに驚いてしまった。クリスはいつも机に足を乗っけて冗談ばかり言っているのに、いったいどこからこんなアイディアが出てくるのだろう。イギリス人の底力を見た気がした。

2009年10月29日木曜日

10/29(Thu):セミナー

今日はDAMTPでセミナーがあった。僕はDAMTPのセミナー係なので、講師のお世話やセミナーの司会をやった。講師はMITから来たイタリア人のポスドクで、すごくフレンドリーな人だった。セミナーが始まるまでずっと話をしてしまった。セミナーの後は、もう一人のセミナー係の友達と講師の友達の研究者を加えた4人でパブに行った。やっぱり大勢での会話になると英語がついていけないが、それでもみんないい感じだったので楽しかった。
パブから帰っていったんDAMTPに戻ると、まだZ君がいたので少し話をした。アパートについて聞かれたので、シェアハウスでいいところを見つけたけど、もう大家さんに決めたと言ってしまったからシングルフラットする予定だと話した。Z君はそこは絶対シェアハウスにするべきだとアドバイスしてくれた。そこでもう一度よく考えてみた。もし日本に英語が不自由な外国人のポスドクがいて、研究所で肩身の狭い思いをしていたら、そしてもし日本にシェアハウスの習慣があったら、僕だったら絶対シェアハウスを勧めるだろうなと思った。シェアハウスは全く経験がないから少し抵抗があるけど、せっかくイギリスにいるなら一人で居るよりこっちの人達ともっと繋がりをもったほうがいいと思えてきた。シングルフラットの大家さんにはとても申し訳ないけど、やっぱりシェアハウスに決めようと思う。

2009年10月28日水曜日

10/28(Wed):コンサート

今日は昨日発見した計算間違いを訂正した結果と、スピン相関のある場合の数値シミュレーションの結果を発表した。スピン相関がある場合でも統計誤差の範囲では論文の性質は保たれていた。しかし所詮は数値シミュレーションの結果なので、これが厳密な性質なのかどうかを知るには理論的な証明が必要だ。しかし相手にしている量は複雑な多重積分の形で書かれていて、どうやって証明すればいいのか今のところ見当がつかない。次の課題は大変そうだ。
夕方、フアンが大学のコンサートに誘ってくれたので行ってみた。クラッシックと聞いていたのに、行ってみたら何とも形容しがたい新鋭のジャンルの音楽だった。始めに映像と音楽のショートムービーを見て、そのあとに何人かの人達が前に出て演奏してくれた。場所もホールじゃなくて教室だったし、コンサートというより音楽の授業みたいな感じだった。フアンは予想と相当違ったらしくずっと文句を言っていたが、面白い経験ができてよかった。

2009年10月27日火曜日

10/27(Tue):計算間違い

今日はボスからメールがあって、先週発表した僕の結果が数値シミュレーションの結果と違うぞという指摘を受けた。自分の計算をもう一度チェックしてみると計算間違いを発見!それをもとに自分のコードを直してみると、僕たちが調べている論文の主張どおりの結果が得られた。ボスが怒ってるんじゃないかとちょっと心配だったが、すぐボスのところに行って新しい結果を報告した。ボスは全然怒ってなくて、新しい結果について議論してくれたので少しホッとした。数値シミュレーションの結果は論文の主張どおりの性質を示しているが、その性質がどこからくるのか理論的な根拠が全然わからない。いったい論文の著者達はどうやってこの性質をみつけたのだろう?ボスからスピンの相関がある場合に同じ性質が現れるかどうか調べてくれと言われたので、とりあえずそれを数値シミュレーションで調べてみることにした。
夜はシェアハウスを見学に行った。土曜日にシングルのフラットに決めたのだが、クリスからシェアハウスも見てみるべきだと言われていたので一応行ってみることにした。見学に行ったシェアハウスで驚いたのは、内装がすごく新しくて奇麗!ホームシアターや観賞魚の水槽まであった。シェアメートの1人がハウスのオーナーで、彼が魚や観葉植物とかを管理してるそうだ。他のシェアメートとも話したが、みんなハウスに満足していると言っていた。このシェアハウスも結構いいなと思った。

2009年10月26日月曜日

10/26(Mon):銀行口座ゲット!

今日はアパートの契約に必要な銀行の口座を開きにいった。前にBarclaysに行ったときはアパートの住所を証明する電気代のレシートが必要だと言われて追い返されてしまったが、今日はアパートの契約に銀行口座が必要で、もう決まりかけてるから口座を開けと強気の交渉に出かけた。英語で事情を説明し、大学からのレターを見せて、この書類が住所の証明だと言って粘ってみたが、免許証の翻訳料£60を払えと言ってくる。大学の秘書さんに電話してもらって、違う角度から攻めてみたけどやっぱり駄目。結局、HSBCという国際銀行なら大学のレターでOKのはずだと言われ、大学の秘書さんもOKしてくれたので、そこに行くことにした。秘書さんにHSBC用のレターを作り直してもらって持って行くと、すんなりとアカウントがとれた。ついに銀行口座獲得!大家さんにも電話で口座のことを伝えたので、なんとか宿が決まりそうだ。
夜はCMSで友達になった中国人のZ君にトリニティーカレッジのディナーに連れて行ってもらった。Z君は日本語と英語がペラペラなので、一緒にいると普通に日本人といるような気分になってしまう。トリニティーカレッジの食堂は天井がものすごく高くて、すごく大きなヘンリー8世の絵とか、ニュートン、マクスウェル、トムソンなんかの絵が飾ってある。建物はもちろん、絵とかもきっと何百年も前からあるんだと思う。天井に電気がなく、テーブルの小さな灯りだけ。16世紀にタイムスリップして食事してるみたいだった。何人かZ君の友達が周りに座ったので話をした。みんないい人達で友達になれそうだった。やっぱりカレッジはいいなと思った。僕も落ち着いたらカレッジに入れるように希望を出してみようと思った。

2009年10月25日日曜日

10/25(Sun):Collegeめぐり



今日からサマータイムが終了し時間が一時間遅くなった。つまり日本との時差が9時間になったわけだ。
今日はクロエ姉妹とカレッジめぐりに出かけた。大学のカードでキングスカレッジやトリニティーカレッジに無料で入れると聞いていたのだが、一度も中に入ったことがなかったので行ってみた。キングスカレッジは改修中だったが、広い芝生と白い石作りの建物がとても奇麗だった。トリニティーカレッジは、門の上からヘンリー8世の像が見下ろしていたり、ニュートンの像があったりして、英国の権威や格式が感じられる気がした。
カレッジめぐりの後は、クロエ姉妹がサムギョプサル(焼豚)を作ってくれたので、また御馳走になってしまった。

2009年10月24日土曜日

10/24(Sat):無限ループ

今日はホテルの近くのフラットを見学にいった。ここは前に他の人にとれられてしまったフラットのすぐ近くだ。まだ未練があるあのフラットを横目に見ながら、今度の場所に向かった。大家さんに中を案内してもらうと、前のフラットとかなり似た構造。前のフラットと違ってトイレとバスは一緒だし、電化製品や内装がちょっと古くて痛んでいるが、これまで見てきた中ではかなりいい方だ。ただちょっと驚いたのはアパートのすぐ裏がお墓だったことだ。部屋の大きな窓からはお墓しか見えず、薄暗くて風が強い日だったので、かなり迫力があった。でも街からも研究所からも近いし部屋も悪くないので、ここに決める事にした。昨日クリスからシェアを勧められたばかりなのでかなり迷ったが、うかうかしてるとまた別の人にとられてしまうので、その場で大家さんにここ決めたと伝えた。すると契約には銀行口座が必要だと言う。いやいや、銀行口座を開くためにはアパートの契約が必要なんです。しかし、そんなことは知らんから銀行にいってなんとか交渉してこいと言われた。うむー、このループ構造。またひとつ英国の厳しさと矛盾を思い知らされた。

2009年10月23日金曜日

10/23(Fri):ハウスシェア

昨日朝の三時頃に起きたら水が出たのでシャワーを浴びた。しかし今朝はまた水が出なくなっていた。あのときシャワー浴びておいて正解だった。
今日はクリスが部屋探しの相談に乗ってくれた。クリスは学生の頃から十数年ケンブリッジに住んでいて、いろんな場所に引っ越した経験があるそうだ。僕が一人で住めるシングルのアパートを探していると言ったら、シェアの方が友達ができていいぞと勧められた。ケンブリッジは街が古いので、ほとんどの建物が100年以上前に建てられたもの。そしてそういう家は昔の大家族が住んでいたため、ベッド、バス、キッチンルーム、がいくつもある。大半の学生はそういう家をシェアして住んでいるそうだ。確かにこっちには全然友達がいないし、なかなか英語も上手くならないので、ハウスシェアもいいなと思った。
宿に帰ると水が出た。ようやく直ったようだ。

2009年10月22日木曜日

10/22(Thu):ダウニングカレッジ


今日は同じ宿舎に住んでいる日本人のHさんにダウニングカレッジの昼食に招待してもらった。Hさんは結構年配の方で、銀行を辞めてケンブリッジの大学院に入り、歴史の勉強しているそうだ。こっちには経歴の面白い人が沢山いる。Hさんの知り合いのポスドクのYさんも招待されていたので、Yさんとも知り合いになることが出来た。日本人の知り合いが増えて心強い。ダウニングカレッジはローマ風(ギリシャ風)の建物で、すごくいい雰囲気だった。ご飯もすごく豪華で、そのわりにはいつも食べている研究所の質素なサンドイッチと同じ値段。僕もカレッジに入りたいと思った。
夕方まで仕事をし、滞在している宿舎に帰ると水が出ない。トイレ、シャワー、洗面台、全て駄目だ。1階の台所だけは水が出たのでなんとかご飯だけは食べられたが、みんな部屋から出て来て、出ない出ないと騒ぎ始めた。もう夜だし管理人もいないのでどうしようもない。あきらめて寝る事にした。

2009年10月21日水曜日

10/21(Wed):研究、部屋探し

週末に解読していた論文について、僕なりの結論(論文とは反対の)を得ることができたので発表してみた。ボスとクリスがすごく興味をもってくれて、クリスの共同研究者2人(別の大学)に僕と僕の得た結果を紹介してもらえることになった。研究の輪が広がるチャンスなのでもっと頑張りたい。
夕方に予約していた下宿の下見にいった。一軒家をむりやり壁で2つに分けた構造で、片側には元哲学教授のお爺さん(大家さん)が住んでいるという、ある意味興味深い物件だった。ところが、下宿には窓から入らないといけないとか(もとの家には玄関が1つしかないので)、キッチンに水道がなく、野菜を洗うには背中にあるトイレの水道を使わないといけないとか、日本ではあり得ない欠点が発覚。僕のリストから消える結果となってしまった。部屋探し、結構しんどいです。。

2009年10月20日火曜日

10/20(Tue):クロエ姉妹

今日はクロエに夕食に誘われたので、クロエのアパートで晩ご飯をごちそうになった。キムチとチャーハンと名前の知らない料理(甘味噌の黒酢豚みたいなのをチャーハンにかけて食べる)食べた。すごい美味しかった。クロエは妹のヘミンと一緒に住んでいるので三人で一緒に食べて、そのあとみんなで話をした。アジア人とヨーロッパ人の物の考え方の違いとか、ドラマの話とか、いろいろ話したが、結局はフアンとの喧嘩の話になった。話してみて火曜日の事件はきっかけにすぎなくて、ずっと前から問題があったことがわかった。クロエとヘミンが僕とは全然違った見方でフアンを見ていたことがショックだった。しかも言われてみれば僕にも全部納得できたことがさらにショックだった。同じ物事でも捉え方しだいなんだなぁとつくづく思った。

2009年10月19日月曜日

10/19(Mon):アパート見学

今日はCMSのお茶の会で日本人のPhDの学生を発見!友達になることができた。彼は去年こっちで修士をとって、今年からドクターに進学したそうだ。彼は、前にお茶の会で友達になった日本語ペラペラの中国人とも英語ではなしをしていて、「イギリスではスイッチが切り替わって英語しか話さないようにしてるんです。」と言っていた。僕も見習わないと。。
夕方、昨日予約したアパートの見学に行った。この物件は家賃だけで £750 と割高なのだが、ウェブに出ていた内装の写真が良さそうだったので見学してみることにした。見学してみると、それぞれの階に一つ狭い部屋がある三階建ての窮屈な構造で、£750も出して住む気にはなれなかった。今になってみると二回目に見学したアパートが誰かの手に渡ってしまったことが残念でしょうがない。あんないいアパートにはもう出会えない気がする。。

10/18(Sun):アパート探し

今日は昨日に引き続き研究所で論文の解読を頑張った。が、まだよくわからない。。
それと、今日からまた一人部屋のアパート探しを始めた。フアンとクロエは土曜日の喧嘩によって完全に絶好状態に突入してしまった。それぞれに仲直りを促す電話やメールをしてみたが、クロエに言わせれば、「あなたは物語のオープニングとミドルパートを見逃している!」とのことだ。僕が現場にたどり着く前にいろんないざこざがあったらしい。三人でハウスをシェアする案はあっけなく消滅してしまった。
大学のウェブサイトから数件の候補を見つけて大家さんに電話やメールをした。月曜日に1件見学の約束をとることができた。

2009年10月17日土曜日

10/17(Sat):論文

今日は日本の共同研究者から届いた論文のドラフトをチェックした。結構長くて構成が複雑だったのでチェックするのがしんどかった。訂正箇所や整理できそうなところをメールするのにずいぶん時間がかかってしまった。午後からは最近ボスとクリスと議論している論文を読み直した。すごく短い論文で、途中の論理が省略され、結論だけが書かれているので未だによくわからない。月曜までにはなんとか解読してみんなに説明できるようにしたい。

2009年10月16日金曜日

10/16(Fri):Fish & Chips


今日は金曜日。イギリスでは金曜日はFish and Chipsを食べる習わしがあるらしい。大学のカフェテリアでも金曜だけはメニューにFish and Chipsが登場するので、研究所の仲間と食べに行った。すごく旨かったわけではないが、日本のアイリッシュパブで食べたやつよりは魚のフライがしっかりしていて美味しかった。ただ右下のグリンピースを煮込んだやつは、、不味い。グリンピースって好きな奴いるのだろうか?

2009年10月15日木曜日

10/15(Thu):セミナー

今日は今年度初のセミナーがあった。毎週木曜日はDAMTPとCavendishで交互にセミナーが行われ、僕はDAMTPのセミナーをorganizeする係だ。今日は初めてだったのでCavendishのセミナーを担当しているポスドクのスティーブにやり方をいろいろ教えてもらった。セミナー講師はアイルランドのダブリンから来てくれた。講演は、intensity レーザーを使った実験で時空の非可換性やQEDの非線形真空を探れるかもしれないという話で、普段高エネルギー側ばかりに注目してる僕たちにはとても新鮮な話だった。
セミナーのあと、スティーブとセミナー講師の3人でパブに行った。全員年が近かったので、おいしいビールを飲みながらリラックスして話せて楽しかった。

2009年10月14日水曜日

10/14(Wed):発表

徹夜で頑張ったのでなんとか最低限の結果を出すことができた。そのあとボスと議論して、もっと良い結果を出すアイディアを得たので今後どうなるのか楽しみだ。
今日は2個下のアンドリュースの誕生日だったので、みんなでケーキを食べました。不思議なことにアンドリュースが招集のメールを出して、彼がケーキの用意や後片付けもがやっていました。こっちではそういう文化なんでしょうか?ともかく彼はいつも話が面白いし、発表でも毎回結果を出して来るので、すごいなぁと一目置いています。
そのあとで僕らのグループの教授ジェームスの講演がありました。徹夜明けでの講演聴講は駄目です。寝ます。

2009年10月13日火曜日

10/13(Tue):喧嘩

今日は午前中に一件アパートを見に行った。自転車でアパートに着くとフアンとクロエの様子がおかしい。2人ともちょっと不機嫌でお互いに話をしない。嫌な予感がする。アパートは部屋が狭くて汚かったので却下することになった。帰る途中、ついに2人の間で喧嘩が勃発!なだめようと試みたが僕の言葉なんて焼け石に水だったようだ。原因はほんの些細なことなのに。。どっと疲れてしまった。
今日はCavendish研究所に行った。僕は新入りということで「緊急時における行動について」2時間ばかり講義を受けた。結局明日の準備をする時間がなくなっている。。今日も徹夜かなぁ?既にちょっと眠い。。

10/12(Mon):通常勤務

今日は特に変わったこともなくDAMTPで研究を進めた。やばい、このままでは水曜発表に間に合わない。。

2009年10月11日日曜日

10/11(Sun):晩ご飯



今日は昼まで寝てそれから研究所に行って研究した。また水曜日の研究発表が近づいて来ている。。一日研究したあとフアンから電話があって、クロエがご飯作ってくれたから食べにきてとのこと。今日のメニューは鳥の丸焼き、韓国風サラダとキムチだった。昨日に引き続きすごく美味しかった。
ご飯の後はみんなで話をした。フアンがこの街にくる少し前にとても大きな病気をして大変な目にあったことを教えてくれた。フアンはすごく明るい性格で辛い事なんて何もなさそうなのに、みんなそれぞれいろいろあるんだなーと思った。

2009年10月9日金曜日

10/10(Sat):アパート見学



今日はフアンと一緒にアパートを見学しに行った。アパートはすごく奇麗だったが3人でシェアするにはちょっと狭いし研究所から遠い気もした。街まで戻ってきてバイトの面接が終わったクロエと合流した。ぶらぶら買い物した後でフアン達のアパートに行き、クロエが晩ご飯を作ってくれた。
メニューはハンバーグ、サラダ、スープにご飯。どれもすごく美味しかった。なんといっても久しぶりの米に感動!インドカレー店の米は日本の米と全く別の食べものだったたけど、韓国米は日本の米と同じでうまい!やっぱり米は偉大でした。

10/9(Fri):Agency巡り


フアンとクロエが住んでいるアパートで問題発生。学生が毎晩夜中まで騒いだり冷蔵庫の中の食べ物を勝手に食べたりするそうだ。やはりシェアアパートはハウスメイトが当たりか外れかで全然善し悪しが違って来る。
そこで僕も含めて3人でシェアアパートを探そうということになった。フアンとクロエとなら上手くやっていけそうだし、どんどんアパートの候補を探してきてくれるので、おんぶにだっこすることにした。それで今日は不動産屋をみんなでまわって物件見学の日取りを設定した。
不動産屋をまわった通りはMill Roadといって街の南東側にある。僕の住んでる北西側と違ってアジア系の食材店が沢山会って全然違った雰囲気だ。ちょっと立ち寄った店でインスタントみそ汁を発見したので購入した。

2009年10月7日水曜日

10/8(Thu):Language Centre

今日は昨日いなかったボスのBryanに今やっている研究の状況を報告した。そのあとで新しい研究課題についても話をすることができた。新しい研究課題は上手くいけばとても面白い結果が得られる可能性があるので頑張ろうと思う。
上達しない英語を改善するため、ケンブリッジの言語センターを訪ねてみた。申し込み用紙を記入したので今後メールでお沙汰があるそうだ。

2009年10月6日火曜日

10/7(Wed):New term party

恒例研究発表は徹夜明けのせいか英語が全然喋れなかった。。
デスクで1時間ほど仮眠をとったのでJamesのセミナーでは少し元気になり、質問することができた。
夕方からはCavendish研究所の新学期飲み会があった。まずパブに行ってビールを飲み(疲れていたのでコーラを飲んだ)、その後インドカレーの店でカレーを食べた。学生ばっかりだったので心を楽に話ができて楽しかった。(まだ英語ができないので聞くばっかりだが。。)

2009年10月5日月曜日

10/6(Tue):徹夜で発表準備

今日は明日のセミナーのためにCERNからJames氏が到着したので、Benと学生のMatと他のポスドク2人と一みんなで食事に行った。
リゾート地に熊が現れた。木の上に逃げた熊を安全に捕獲するにはどうすればいいか? 誰かが言った。「下にトランポリンを置いて麻酔銃で打てばいい!」しかしエネルギーの保存から、熊はほとんど元の高さまで跳ね上がってしまう。Jamesの見つけた面白いYouTube動画を見て盛り上がった。(熊は無事だったとのことです。)
明日水曜は恒例の研究発表。共通のウェブページに研究結果をアップロードして発表するスタイルになっている。僕もアップロードの仕方を教えてもらったので、明日の発表に備えて準備をした。徹夜してしまった。。

2009年10月4日日曜日

10/5(Mon):ホーキング博士

今日はCMS研究所でホーキン博士の定年退職のパーティーがありました。子供の頃からテレビで見て知っているホーキング氏に会えたのでとても光栄でした。彼は筋肉が硬化してしまう病気のために話ができません。自己紹介をしたのですがレスポンスがないので少し戸惑ってしまいました。定年退職は儀礼的なもので今後も変わらずCMSにいるということです。また研究所内でお会いできるのが楽しみです。

2009年10月3日土曜日

10/4(Sun):Fitzwilliam

今日は銀行で知り合ったフアンと、その友達のクロエとベッキーと遊びました。クロエは韓国人でフアンと同じアパートに住んでいて、ベッキーはトルコ人でフアンと同じ学科で勉強しているそうです。
みんなでFitzwilliam博物館に行きました。博物館ではケンブリッジ大学で神学を学んだダーウィンの生誕200周年のイベントをやっていました。進化論で有名なダーウィンなので、彼が航海から持ち帰った資料とかが展示されてると思ったんですが、進化論が影響を与えた美術品(例えば「猿が虫眼鏡で人骨を見ている銅像」、「胴体が猿のダーウィンがサーカスで芸をしている風刺画」)なんかが展示されていました。
そのあと街を適当にぶらぶらしてから、フアンのアパートでピザをとって食べました。フアンの結婚のなれそめとか、ベッキーの信じているイスラム教とか、クロエの受けたセクハラ事件とか、日本人が日頃何を食べてるだとか、いろんな話をしました。異国の地でいろんな国の人と友達になって話ができて、すごくいい経験になりました。

2009年10月2日金曜日

10/3(Sat):風邪ぶり返す

また喉が痛くなってきたので一歩も外出せずにホテルで仕事をした。金曜に見学したアパートのオーナーからメールが来た:「共益費£75は私が払っているので下宿する人は払う必要はない。ただし、私はこの部屋を別の人に貸すことに決めた。」とのこと。
ガックリ落ち込みました。。

2009年10月1日木曜日

10/2(Fri):自転車ゲット!


ついに自転車ゲットーーーー!
昨夜webで発見した中古自転車のオーナに9時頃電話。すぐに話がまとまり自転車をゲットすることができました。こいつはなかなかカッコいい!盗まれないように気をつけないと!
ケンブリッジではこのタイプのマウンテンバイクがほとんどで、日本でよく見るシティサイクルはほとんど見ません。不思議なもんですねー。

午後は銀行口座を開きに銀行に行きました。そこの待合室でフアンというベトナム人の女性と友達になりました。彼女はこの街の大学院で英語を学んでいて、ベトナムでは通訳の資格をとる人のために英語の教師をやっていたそう。アメリカに2年間しか住んでいないということだけど、ほとんどネイティブと思えるほど完璧な英語を話します。いい友達ができました。

結局今日は口座を開くことができませんでした。大学の事務からは、必要な書類は
・大学からのレター
・パスポート
であると聞いていたんですが、どうも今年から制度が変わって、それらに加えて
・住所を証明する電気やガスの領収書 
・日本の銀行が発行した住所が記載されている残高照会
・日本の運転免許証とその翻訳料 £60
のどれかが必要になったそうです。どっちにしてもホテル住まいで住所のない僕にはどうすることもできません。早くアパートを見つけないと。。

10/1(Thu):風邪

朝、喉の痛みで目を覚ます。起き上がるとふらふらと目眩が。。昨日冷たく乾いた空気の中を1時間以上も歩いたせいでどうやら風邪を引いてしまったようだ。10月1日、大学の学期初めだったがBenにメールして今日は休むことにした。
昼過ぎまで寝るると、喉の痛みを別にしてだいぶ体調が良くなった。6時に約束してあった近くのアパートを見学にいった。今度はwebsiteの地図とgoogle mapを両方確認したので大丈夫だ。物件は家賃£675+共益費£75と結構高めだったが、ベッドルームとダイニングルームが広くて家具も一通り揃っていたので十分満足だ。現在この部屋に住んでいる女子大生が部屋を案内してくれた。彼女によれば共益費£75は払ってないとのこと。これはオーナーに確認せねば。今日はいい収穫があってよかった。

2009年9月30日水曜日

9/30(Wed):下宿下見

今日はCavendishで水曜恒例の研究打ち合わせに顔を出した。打ち合わせにはいま研究している内容の元になった論文を書いたChrisさんもいて、打ち合わせが終わった後でも、僕の研究の話を楽しそうに聞いてくれた。彼は冗談好きで、彼の論文のいろんな場所にジョークが隠されているのだそう。彼とはとは今後も上手くやっていけそうだ。
昼からはCavendishの昨年度までのヘッドの退職パーティーがあった。新ヘッドが司会とスピーチをして、僕らはイギリス料理(?)を堪能した。
部屋に戻り、自転車を売ってくれることになっていた人物に「いまから取りにいくよー」と電話をした。すると答えは、「もう売った」とのこと。 この国ではいろんな常識が日本と違うようだ。
気を取り直して下宿の下見に向かう。大学のwebsiteからダウンロードした地図をもとに歩いたが、徒歩で40分ほどかかった。ちょっと遠すぎるなぁと思いながら、しかし急いで歩いたので結構しんどい。
が、待ち合わせの場所には誰もいない。。物件を見せてくれるはずのオーナーの友人アレックスに電話。女性が出た。電話だったこともあるが、彼女の英語は早口でまくしたてる感じで何を言ってるのかよくわからない。「青い車が見えるか?」「見える。」「その家のドアをノックしろ。」「え!? 本当にここなんですか?」「青い車があるならそこだ、早くしろ。」「いいんですか?玄関に31って書いてあるけど本当いいんですか?」「そうだ早くノックしろ。」「いまノックしてます。」「 ガチャ(電話が切られる)」 ぎいぃ、「どなたですか?」

何がいけなかったんだろう?英語もっとしっかり勉強しとけばよかった。。40分の道のりを戻って家に着いて調べると、大学のwebsiteが示す場所とgoogle mapが示す場所が微妙に違っていることが発覚。何事も確認と下準備が大切なんですね。 

2009年9月29日火曜日

9/29(Tue):宿と自転車

ケンブリッジでは下宿を探すのが非常に大変だと言われております。まず第一に下宿の数が少ない。(街からちょっと離れると一面野原なのに!)しかもその多くは学生などカレッジに属する者にしか利用の権利がありません。ポスドクのような人たちには辛い状況が生まれてきます。
さらにこの街では自転車が不可欠。しかし盗難が多く、新しいのを買うと専門業者が来て鍵をぶち壊しトラックで運んで行ってしまうことも少なくないとか。そこで、セカンドハンド(中古)のバイクを卒業して出て行く学生などから売ってもらうことを勧められました。
今日は大学のwebsiteを利用して宿、自転車探しを頑張りました。水曜と木曜にアパートの部屋を見に行けることになりました!

2009年9月28日月曜日

9/28(Mon):Cavendish

次に、Benさんに案内してもらってCavendish研究所に行きました。僕のボスはこの研究所にいます。この日ボスはいなかったので別の教授が部屋を案内してくれました。この日はちょうどポスドクのAleさんのお別れ会だったので、僕も混ぜてもらいました。が、やっぱり英語がわかりません。。笑顔でなんとか乗り切りました。

9/28(Mon):CMS


僕はCMS(Center of Mathematical Science)とCavendish研究所にオフィスをもらうことになっていたので、まずはCMSに行きました。建物の作りが近代的でかっこいい!ドアの開き方がたまらんです。BenさんとAmandaさんに始めの手続きについていろいろ教えてもらいました。

9/28(Mon):買い出し

今日は大学に顔を出して来る予定です。とりあえず最寄りのスーパーで買い物をして腹ごしらえ。やっぱりこっちのスーパーでは日本で見るような食材、弁当のたぐいは売ってない。いつもコンビニにお世話になってた人間には厳しい環境です。とりあえず我慢できなくなるまではシリアルとパンでいく予定です。

2009年9月27日日曜日

ケンブリッジへ:街



今日は日曜で大学も休みなので街を探検してみました。ヨーロッパ初めての僕にとってケンブリッジは街が奇麗すぎてヤバいです。リアル・ディズニーランド(なんのこっちゃ?)とでも言いましょうか。。この街と少しでも繋がりがもてるように研究がんばろっと。

ケンブリッジへ:ホテル




とりあえず荷物を置きにタクシーでホテルへ。ホテルは日本の機関が教育施設と一緒に建てたもので、普通のB&Bなんかに比べるとずっと安い。とりあえずここを1ヶ月おさえて、その間に自分のアパートを見つける予定です。庭にはリスもいました。

ケンブリッジへ:ケンブリッジ駅


電車に揺られること1時間、ついにケンブリッジに着きました。途中で窓から見る景色はだだっ広い草原ばかり。家も畑もなし。(たまに牛がいる。)

ケンブリッジへ:キングスクロス




ケンブリッジへはハリーポッターの撮影にも使われたらしいキングスクロス駅から鉄道で向かいます。なんか PLATFORM9 3/4 と書いてある壁に買い物用のワゴンが突っ込んでる場所があり、みんなが写真を撮っている。たぶんハリーポッターで出てくる場所なんでしょう。よくわからないけど混ざってきました。

ケンブリッジへ:ホテルにて


今日はいよいよケンブリッジに向かいます。ロンドン観光でもしようと思ったけど、荷物が重たすぎて中止。さてさて顔でも洗おうかと思ったら、あれ?? この構造、温度調節できないじゃん!

2009年9月26日土曜日

イギリス初日:Pub

ロンドンの友達とパブに行きました。ビール上手い!飯は、うーん、微妙だけどまぁいける。
友達2人は年下だけど、このロンドンに住んで生活してるなんてすごいよなぁ。英語できない俺のためにビールやご飯も注文してくれたし、尊敬です。。俺もがんばるよ〜。

イギリス初日:Tube


ヒースローに到着です。Tubeでロンドンに予約した今日泊まるB&Bに向かいます。噂に聞いたとおり、tubeは日本の電車より狭い。快速はなく全ての駅に止まるので、結構時間がかかります。